かってにスーパースキーヤー列伝 上野英孝編
かってにスーパースキーヤー列伝第一回は上野英孝である。
あくまで勝手に、スキーヤーを紹介して行く。
彼をスーパースキーやとして紹介する所以は、世界的に見ても彼がスキーの扱いが上手いからである。決して身体的に恵まれているとはいえないが、彼のスキーは非常にダイナミックに、ブレが無く、そして大きく見える。
見せ方が上手いというのもある。技術選を戦ってきたから、そういうスキーの見せ方、身体の使い方というのも心得ているのだろう。しかしそれも、幼少の頃よりアルペンスキー競技で鍛えられたスキー技術の基本がしっかりしているからなのである。
見せ方に関しては、計算された部分があるのかもしれない。彼の性格からして、いつも自分だったらこうするという具合に物事を考えている節がある。人のすべりをよく見るのは、ジュニアレーサーのコーチングをしてきたから身についている。そうして人のすべりをよく見た上で、確かな技術を使って新しい見せ方を創り出す、そういうことができるスキーヤーである。
彼のスキーの取り扱いが本領発揮されるのは、テレマークスキーを履いた時だろう。
テレマークスキーといえど、彼のスキー操作に迷いは無い。特に、道具の正しい知識と使い方に関しては、物販の経験とも相まって、非常に造詣が深い。道具を活かした新しい技術の模索なども積極的だ。それ故に、毎年のテレマークスキーワールドカップなどの映像を残すということに、自分の役割を見出している部分がある。技術の継承、記録、そういったことに自ら関心を向けるスキーヤーは今となっては希少ではないだろうか。
性格は、一見、天邪鬼に見えるときがある。しかしそれは、人と同じ道を進むのは楽しくないという、彼のいわば信念ともいえる思いが表に出てきた場合が多い。責任を共有し、個々の負担を減らそうと考えがちな日本人の中にあっては、彼は珍しく見えるだろう。人と同じ道を進まないということは、何をするにも困難が伴う。それゆえか、失敗を恐れず、とにかくやり遂げなければならないという、強い実行力を実につけているように思う。それはアスリートとしての彼にプラスの面をもたらしているはずである。
上野英孝というスキーヤーは、とにかくスキーの操作が上手い。そうした取り扱いの上手さ、スキーの挙動の把握が、無駄が無い、ダイナミックな滑りや、さらにはスピードに繋がっているように見える。
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